アレルギー検査・アデノウイルス検査
この検査は、従来の注射針を使った採血をせず、指先から1滴(20μL)の血液を採取するだけで花粉症や食物アレルギーなどの原因である41項目のアレルゲンを調べることができるものです。
アレルギーは原因がわからなければ対処をすることができません。また放っておくと喘息などの呼吸器系疾患、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患へ連鎖して広がることもありますので検査による早期発見・早期治療が重要となります。
注射器を用いず、採血量が非常に少ないため、お子さんや採血の苦手な方でも負担が少なく検査ができ、検査の結果は30分程度でわかります。
※別途、診察料・処置料・処方箋料などがかかります。
当院のアレルギー検査は血液検査(13項目以内;自由選択)のものと別に「イムノキャップ ラピッド®」を導入しております。
この検査は、スギ花粉やダニ、イヌやネコのフケなど、みなさんが吸い込んでしまう可能性のあるアレルゲン(アレルギーを起こす物質)に反応する「IgE」という抗体がからだの中にあるかどうかを調べるためのものです。
検査により、症状を悪化させている原因を特定し、対策をすることで投薬とあわせてより高い治療効果が期待できます。指先から採血を行い、今回の受診で結果が出ます。
検査所要時間は約20分です。
※ハウスダスト:ダニが主な成分でペットのフケなどが含まれています。
20分で結果が出ます。
8種類のアレルゲンを同時検査。
(スギ、ブタクサ、ヨモギ、カモガヤ、シラカンバ(属)、ネコ、イヌ、ヤケヒョウダニ)
指先からの採血なのでお子さんでも可能。
欠点としてはキットになっているので、8種類以外のアレルゲンに対して(例えば食物アレルギーなど)は検査項目がないということです。
ただハウスダストに関してはダニが主なアレルゲンでペットのふけなどの複合物に対してのアレルギーなので、このキットで十分対応できると思います。
アレルギー性結膜炎の診断を確定するためには、I型アレルギー反応を証明する必要があります。本来、確定診断を得るには結膜上皮細胞を採取して、顕微鏡で好酸球がいることを確認する必要があるのですが、実際の外来ではなかなか行うことができないのが実情です。そこで準確定診断法として、当院では眼アレルギー迅速診断キット「アレルウォッチ 涙液IgE」を導入しています。これは涙液中にある総IgE抗体を測定する検査です。約10分で結果が出ます。
1分程度検査用の試験紙を下まぶたに垂れ下げた後、試験紙を検査薬に10分程度浸し結果が判明します。
※但し、この検査ではアレルギーの原因までは分かりません。原因を探るためには血液によるアレルギー検査が必要になります。当院では「イムノキャップラピッド(8項目)」「血液検査(13項目以内)」「View39(39項目)」の各種アレルギー検査を行うことができます。
詳細はお問い合わせください。
アレルギー検査については全て、何らかのアレルギー症状があり、医師が必要と判断した場合に限り、保険適用となります。
保険適用(3割負担の場合)5,000円〜6,000円
毎年、保育園や小学校で大発生するアデノウイルス結膜炎。その感染力は非常に高く、大人にも簡単に感染が拡大してしまいます。このアデノウイルス結膜炎は結膜炎症状の強いタイプである流行性角結膜炎と全身症状の強い咽頭結膜熱(プール熱)があります。流行性角結膜炎は学校保健安全法上の学校感染症(第三種)に指定されており、医師が感染の恐れがないと認めるまで登校禁止と定められています。また、成人が感染した場合でも原則出勤停止となります。一方、咽頭結膜熱(プール熱)では高熱が出たり、のどの痛み、耳の前のリンパ節が腫れるなどの症状があります。こちらも学校感染症(第二種)に指定されており、主な症状がなくなった後、2日を経過するまでは出席停止と定められています。
症状としては結膜下出血を伴う強い充血、大量のサラサラした眼脂、濾胞を伴う結膜炎が見られ、重症例では多発性角膜上皮下混濁(multiple subepithelial corneal infiltrates:MSI)が生じて視力低下を伴うこともあります。潜伏期は7-10日。発症後10日前後には終息します。
アデノウイルスに対する特異的な治療薬はなく、治療は混合感染予防目的に抗菌薬で経過観察し、角膜に広範な炎症を伴う場合や、偽膜と呼ばれる炎症性の白い膜が生じているような場合にはステロイド点眼薬を投与します。一般的には自然に軽快することが多いですが、MSIを残し、まぶしさを数年間も自覚する場合もあります。このような場合にもステロイド点眼薬を使用します。
アデノウイルスを高率に検出する検査です。従来の検査は下眼瞼の結膜を綿棒で奥まで強く擦過しながら検体を採取しなければなりませんでした(図1)。点眼麻酔をするとはいえ、強い痛みを伴う検査でした。しかし、この「クイックチェイサー®Adeno」は下まぶたに、ろ紙を5-10秒程度接触させ涙液を採取するだけです(図2)。痛みは全く伴わないため幼児でも簡単に検査ができます。結果は7分で判明し、診断の補助となります。最終的な確定診断は症状やその他の検査結果等から総合的に判断されます。
治療で用いる低用量ステロイド点眼薬は、その副作用として、眼圧が上昇することがあります。重篤な場合はステロイド緑内障を生じることがあります。治療中は必ず定期的に受診をしてください。
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